2013年5月6日月曜日

聖母マリアの聖堂、ファティマ ~('13年1月)ポルトガル


ポルトガル旅行記を書き終わる前に、次の旅行(トルコ)に行ってしまったので、残りはどんどん飛ばします!

午前中コインブラを発って、ファティマに到着。
現在進行形の聖母マリア信仰の町です。
町といっても、聖母マリアが出現した場所の巨大な礼拝堂、「バジリカ」のほかは、とくに何もありません。

1917年、羊の番をしていた三人の子どもたちの前に、聖母マリアが出現。
その後五回、決まった日時に現れた。最後の出現の日には、7万人もの人が集まった。
三人の子どもたちだけには聖母マリアの姿が見え、声が聞こえた。三つの予言と、「この場所に礼拝堂を建てるように」と告げて、去ったという。


この「バジリカ」の広場が、とにかく広い。聖母マリア出現の大祭には10万人の巡礼者が詰めかけるそうな。少数だけど、黒い膝あてをつけて、膝歩きで広場一周をしている巡礼者たちもいる。

ははー、これが十字軍をも生んだキリスト教エネルギー……。


てくてく歩いて、バジリカの正面へ。
(左手前に「出現の礼拝堂」という大きな木があって、柵でかこまれた部分がある。写真を撮り忘れた)



ここはめずらしく内部で写真撮影が可能(フラッシュはだめ)。歴史的建造物ではないせいでしょう。


正面の祭壇の左右に、聖母マリアを目撃した三人の子どもたち、フランシスコ(兄、当時9歳)、ジャシンタ(妹、7歳)、ルシア(いとこ、10歳)のお墓がある。

何と聖母マリアは、三人のうち二人が夭逝すると予言したらしい(死者の国への訪問)。怖いなー。あと二つの予言は、第一次大戦の集結と、1981年のヨハネ・パウロ二世の銃撃だけど、前者はそもそも戦争が永遠に続くわけないから……詳しい日付とか、言い残していったのかな? 後者は2000年になってから初めて予言の内容が明かされたので何とも言い難い。

さて、ルシアさんだけは生き残って2005年に亡くなり、準備されていたこのお墓に入ったらしい。


立派な花束がいくつも投げ入れられている。


こっちはフランシスコくんのお墓。


バジリカの外に出ると、みんながろうそくに火を灯している場所がある。線香みたいなものか。ろうそくは人の背くらい細長いものもある。


バジリカの敷地の外にたくさんあるお土産屋さんで、小さなスノーボールを買ってみた。

大きな気泡が入っていて、作りがいまいちだけど(笑)三人のちびっこたちがかわいい。


お土産物屋さんには、聖母マリアグッズのほか、陶磁器のボルダロの店も。

あと、ロウでできた内臓や手足がよく売られていた。
自分の体の悪い部分を買って、ご加護を祈るらしい。とげぬき地蔵と同じ……!?
続きます! →「海辺の白い町、ナザレ」

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