江戸時代の良寛さんは、峨眉山から流れ着いた杭をもとに、歌を詠んだ。
唐代の漢詩が好きだった良寛さんが、一生かかっても行けなかった峨眉山に、
バスとロープウェーで簡単に登ってしまう現代の私たちって、すごい。
峨眉山の入り口。
残念ながら、ゆっくりは観光できなかった。
バスで1時間くらいくねくね道を登り、さらにロープウェーで金頂まで一気に行ってしまう。
ふもとから歩いて行くと、2~3日かかるのだそう。
バスを降りると、こんなゆるやかな道を、ロープウェー乗り場まで登ります。
写真に写っているのはガイドの劉さん。
翌日の上海では孫さんも登場。あとは曹さん(曹操)がいれば……!
駕籠がある! 主に、黄龍で痛い目にあった人たちが利用(!?)
でも、この道は黄龍より全ッ然楽でした。
というか、黄龍にこの駕籠が欲しかった……。
二人がかりです。眺めがよさそう。
道の途中には、キノコ屋さんが多かった。
この大きなキノコ、買ってみたかった……。
買ってもどうしたらいいか分からないのでやめたけど。
ロープウェーから降りたところ。
ちょっと歩くと、金頂に着いた。金ぴかの四面十方普賢金像。
わびさび、古いものが好きな私にはイマイチぴんとこない……。
華蔵寺(かぞうじ)。ここも金ぴか……。
峨眉山はブロッケン現象が見えやすい場所らしい。
到着した直後に仏像の頭に薄く見えた。すぐ消えてしまったけど。
正直言って、金ぴかの人工物などより、この絶景のほうが素晴らしかった。
雲海にかすむ、山また山。
ぽつんと見えるお堂は、地図によると「万仏頂」だと思う。
時間がなくて行けなかった。行ってみたかったなあ。
曇り空にもかかわらず、どちらを向いても素晴らしい景色。
金頂大酒店に泊ると、夕陽、日の出を見ることができるらしい。綺麗だろうな……。
岩によじ登って記念撮影する人々も。危ない。
金頂はとにかく広々していて、人が多くても気にならなかった。
昼食は、金頂大酒店で。ここは、どの料理も、実に美味しかった!
ベーコンと青菜の炒め物。いちばん人気だった。
手前の薄茶色のは、肉ではなく、きのこみたいな……ぷしゅぷしゅした食感のもの。
スープは地味な色だけど、きのこやたけのこが入っていて、滋味あふれる感じ。
その他、しその葉や、そこらの野草を炒めたようなお皿も。でも美味しい。
お昼を食べた後は、元来た道を帰る。
乾燥キノコ店の他に、お茶の店も多かった。
蝶(蛾?)の標本もあったけど、高価!
サルがいっぱいいる。
観光客、特に中国人はビニール袋に食べ物を入れて手に提げていることが多く、それを狙うらしい。
ペットボトルも飲めるのだ!
峨眉山は、峨眉山専用のバスと運転手がつく。なぜかというと、山道なのにみんなガンガンスピードを出すので、慣れた運転手じゃないと危ない……。
下りは上りよりも、一段とスリリングだった。
上りもそうだったけど、ちょっと遅い車がいると、皆、何としてでも抜きにかかる。反対車線に出て行って、「あ、抜けなかった」といって、また強引に元の車線に割り込むことを繰り返す。大型バスもそうなので、「オイ、反対車線に車が来たじゃん!戻れるの!?」とハラハラする。
クラクションもよく鳴らす。下りはヘアピンカーブが多く、十分スピードも出ているのに、前の乗用車を抜きたくて、「ブブー、ブブー」とずっと鳴らしていた。でも乗用車もがんばってるので、なかなか抜かせない。それがまたハラハラする。私があの乗用車だったらと思うといたたまれない(というか私だったら迷わず譲る。こんな山道で煽られたくない)。誰かがぼそっと言った、「これはいつか事故が起こるな」に同感。
その後、乗用車を抜いたときは、思わず皆で拍手してしまったが……(笑)。
添乗員さんが言うには、中国では道路は基本的に「弱肉強食」らしい。つまり、大型バス>乗用車>バイク>自転車>人ってことか……。
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