2011年5月14日土曜日

('11春)中国四川省 ~峨眉山、金頂、雲海、猿、車

峨眉山は、数多くの漢詩に詠まれた風光明美な山。

江戸時代の良寛さんは、峨眉山から流れ着いた杭をもとに、歌を詠んだ。
唐代の漢詩が好きだった良寛さんが、一生かかっても行けなかった峨眉山に、
バスとロープウェーで簡単に登ってしまう現代の私たちって、すごい。


峨眉山の入り口。



残念ながら、ゆっくりは観光できなかった。

バスで1時間くらいくねくね道を登り、さらにロープウェーで金頂まで一気に行ってしまう。
ふもとから歩いて行くと、2~3日かかるのだそう。


バスを降りると、こんなゆるやかな道を、ロープウェー乗り場まで登ります。

写真に写っているのはガイドの劉さん。
翌日の上海では孫さんも登場。あとは曹さん(曹操)がいれば……!


駕籠がある! 主に、黄龍で痛い目にあった人たちが利用(!?)
でも、この道は黄龍より全ッ然楽でした。
というか、黄龍にこの駕籠が欲しかった……。


二人がかりです。眺めがよさそう。


道の途中には、キノコ屋さんが多かった。
この大きなキノコ、買ってみたかった……。
買ってもどうしたらいいか分からないのでやめたけど。


ロープウェーから降りたところ。


ちょっと歩くと、金頂に着いた。金ぴかの四面十方普賢金像。


わびさび、古いものが好きな私にはイマイチぴんとこない……。


華蔵寺(かぞうじ)。ここも金ぴか……。

峨眉山はブロッケン現象が見えやすい場所らしい。
到着した直後に仏像の頭に薄く見えた。すぐ消えてしまったけど。


正直言って、金ぴかの人工物などより、この絶景のほうが素晴らしかった。

雲海にかすむ、山また山。


ぽつんと見えるお堂は、地図によると「万仏頂」だと思う。
時間がなくて行けなかった。行ってみたかったなあ。


曇り空にもかかわらず、どちらを向いても素晴らしい景色。

金頂大酒店に泊ると、夕陽、日の出を見ることができるらしい。綺麗だろうな……。


岩によじ登って記念撮影する人々も。危ない。


金頂はとにかく広々していて、人が多くても気にならなかった。

昼食は、金頂大酒店で。ここは、どの料理も、実に美味しかった!


ベーコンと青菜の炒め物。いちばん人気だった。


手前の薄茶色のは、肉ではなく、きのこみたいな……ぷしゅぷしゅした食感のもの。


スープは地味な色だけど、きのこやたけのこが入っていて、滋味あふれる感じ。

その他、しその葉や、そこらの野草を炒めたようなお皿も。でも美味しい。

お昼を食べた後は、元来た道を帰る。


乾燥キノコ店の他に、お茶の店も多かった。


蝶(蛾?)の標本もあったけど、高価!


サルがいっぱいいる。
観光客、特に中国人はビニール袋に食べ物を入れて手に提げていることが多く、それを狙うらしい。


ペットボトルも飲めるのだ!


峨眉山は、峨眉山専用のバスと運転手がつく。なぜかというと、山道なのにみんなガンガンスピードを出すので、慣れた運転手じゃないと危ない……。

下りは上りよりも、一段とスリリングだった。
上りもそうだったけど、ちょっと遅い車がいると、皆、何としてでも抜きにかかる。反対車線に出て行って、「あ、抜けなかった」といって、また強引に元の車線に割り込むことを繰り返す。大型バスもそうなので、「オイ、反対車線に車が来たじゃん!戻れるの!?」とハラハラする。

クラクションもよく鳴らす。下りはヘアピンカーブが多く、十分スピードも出ているのに、前の乗用車を抜きたくて、「ブブー、ブブー」とずっと鳴らしていた。でも乗用車もがんばってるので、なかなか抜かせない。それがまたハラハラする。私があの乗用車だったらと思うといたたまれない(というか私だったら迷わず譲る。こんな山道で煽られたくない)。誰かがぼそっと言った、「これはいつか事故が起こるな」に同感。
その後、乗用車を抜いたときは、思わず皆で拍手してしまったが……(笑)。

添乗員さんが言うには、中国では道路は基本的に「弱肉強食」らしい。つまり、大型バス>乗用車>バイク>自転車>人ってことか……。

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