2017年2月27日月曜日

エルミタージュ美術館(絵画編)イタリア美術だけでもおなかいっぱい

エルミタージュ美術館(建物、内装編)はこちらです♪

絵画編とはいえ、たくさんありすぎるので、有名どころだけ貼りますね。
雰囲気だけ、雰囲気だけ。
……と、言い訳してますが、絵画をきれいに写真に撮るのはすごく難しかったのです(^^;
ボケるし、映り込むし、パースがつくし。
細部がよく分からなくて、すみません。それでも、絵画が好きな方は、ぜひどうぞ。

ダ・ヴィンチ



ガイドブックでは「ベヌアの聖母」、Penの『ダ・ヴィンチ全作品・全解剖』という本では「ブノアの聖母子」となっている。
ダ・ヴィンチのまだ初期の作品。
聖母がやけに若くて、お姉さんみたい。いきいきした表情で、かわいいと言ってもいいくらい。一方、赤ちゃん(キリスト)は悟りきっている。




「リッタの聖母」と呼ばれる作品。
とても美しいが、「ベヌアの聖母」と比べると、硬質な印象。

この作品は、別のある作品※を一度教会に受け取り拒否された(なぜかというと、人物の配置などをレオナルドが無視しまくって描いたから)後、裁判沙汰になり、妥協案として提出されたものといわれている。
たぶんレオナルドの下絵をもとにしているが、弟子の手が加わった作品らしい?(上述書より)

※このとき教会に受け取りを拒否された作品が、ルーヴル美術館にある「岩窟の聖母」

ラファエロ・サンティ



「コネスタビレの聖母」、ラファエロが二十歳のときの作品。
とても小さい絵だけど。


「聖家族」。マリア、イエス、そしてイエスを見守る父ヨゼフが描かれている。

私はこの絵を知らなかったので、ガイドさんの話を片耳で聞きながら、ぶらぶら部屋を歩いているときに「なんだこの誰も見てない絵? すごく上手いな~。左のおじいさんのうさんくさげな表情がなかなかいいね」と、思いながら、まじまじ見ていた。

後でガイドさんは、「ここでヨゼフが選ばれたのは、若い男を描くと、マリアと夫婦みたいに見えて危険だから」「このヨゼフの表情、(この子の父親、だれなの?)って言ってるみたい」と説明していた。うーん、確かに!ww


ラファエロの回廊。
バチカンにある、ラファエロのフレスコ画が一面に模写された廊下。


天国を追われるアダムとイブがいました。

ティツィアーノとレンブラントの「ダナエ」



右が「ダナエ」、左が「懺悔するマグダラのマリア」。

ダナエの世話するおばあさんが、ゼウスが忍び込んできたときの黄金に喜んで、一生懸命エプロンで集めている。



レンブラントの「ダナエ」。

1985年に硫酸をかけられた作品。可能なかぎり修復されたが、ダナエの足元などがモヤモヤしているのはそのため。酷いことをする人がいるものだ。

レンブラントといえば、これも、エルミタージュ美術館のガイドブックの表紙に載るくらいだから、有名なのでしょう。


「放蕩息子の帰還」。
よぼよぼのお父さんの表情、面白くない顔をしている三人の兄、息子の境遇を物語っている「裸足の足の裏」などが見どころ。


ジョルジョーネ



「ユーディット」。旧約聖書「ユディト記」に、街を取り囲んだ敵将をその美しさで油断させて、首を切り落とす女性の話が出てくる。

しかし、この絵では、不思議なことに、踏みつけにされた男の顔がかすかに微笑んでいる(写真では分からなくてすみませんが)。女性の表情も、静寂に満ちている。
ガイドさんによると、このときジョルジョーネは失恋をしていた。かなわぬ恋にやぶれた自分自身を投影して描いたのだろう、と。なるほど、納得。

カナレット



帆船小説(ジャック・オーブリー・シリーズ)を読んで以来、好きになったカナレット。18世紀ヴェネチアの風景画家。
本物を見たのはまだ二枚目だと思う。
これは、「ヴェネチアにおけるフランス大使のレセプション」。

よくある風景画と思うかもしれない。
しかし、何かが違うのである。
ただ非常に写実的というのではなくて、この人にしか描けないある種の「輝き」が、画面の隅々まで行きわたっているというか。

他の作品も見たい。どこにあるのかな。ヴェネチア? ロンドン? 画集も欲しい。



ちなみにスリも描き込まれている。
焦茶色のシルエットで、人のポケットに手を突っ込んでいる親子がそれ。


こんな部屋に飾られていました。

ルーベンス



「大地と水の結合」。めっちゃ光が反射しているが。


「ペルセウスとアンドロメダ」。

彫刻作品


今回ほとんど素通りしてしまった。見ていない部屋もある。


ミケランジェロ「うずくまる少年」。
誰かが「背中が素敵だよ」というので、背中から撮ってみましたw


彫刻もいろいろあったのだけど。


少年が、ブタ? イノシシ? に絡まれてるように見えるんですが。

その他いろいろ


「いいな」と思ったのに、誰のどういう作品だったか忘れてしまった写真もいろいろあります(わーひどい)。






矢が刺さってるのに他人事みたい。w


バターの箱の絵みたいで好き。






左は、ベラスケス「昼食」です。
親指を立てて「グッ」してるのがいいですね。
ベラスケス18歳のときの作品らしい。


これも旧約聖書の一場面ですね。

追記)「盗まれた接吻」「青い服を着た夫人の肖像」は、ガイドブックにも載っていたのに、見た記憶がありません。3/18~6/18まで森アーツセンターギャラリーでやっている、『大エルミタージュ展』に貸し出されていたのかも?

続いて、近代以降の絵画が移された、旧参謀本部内の新館に行きます。モネ、セザンヌ、ゴッホ、マティスなどですね。

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