2017年9月21日木曜日

('17夏)DAY4-1 黄大仙、九龍城跡(九龍塞城公園)

香港最終日。

ビクトリア・ピークとマカオという「人が多すぎる」スポット二連続でだいぶ疲れていたので、朝八時過ぎまでゆっくり寝た。
朝ごはんは前日の夜、セブンで買ったヨーグルトで済ませた。
またシャトルバスでコーズウェイベイに出て、黄大仙駅に行く。


黄大仙は初めてだった。

香港で一番有名な道教寺院らしい。
駅前に大きなお寺があり、バスで観光客の団体もやってくるところは、仲見世のない浅草っぽい?
当たり前だけど、文武廟よりずっと広くて、面白かった。



MTR駅直結で「黄大仙モール」という、いかにも新しそうな駅ビルがある。


朝わりと早いのに、もう蒸し暑い。


門の横にいる阿吽じゃなくて龍っぽい獅子。


道教の神様たちの銅像がある広場で、自分の神様と一緒に写真を撮るのが大人気で、混雑していた。干支かな? 日本のとはちょっと違う気もするけど。



この先が本殿。
門もたいへん立派である。
写真を撮ろうにも人が途切れることがない。


提灯の列が華やか!
夜になると明かりが灯ったりするんだろうか?



「赤松黄仙祠」と書いてある。
「願い事がかなう」有名な寺院だそうで、参拝者も現世利益に真剣。

極彩色の本堂以外にも、いろいろ建物があった。



こういうとき、ガイドさんがいてくれると、どういう神様か分かって良かったかもしれないな。


六角堂があり……。


やけにオッさんっぽいお顔の弁財天がいらした。
(本当に年配の男性の神様かもしれない。分からない)


樹木も大きくていいと思った。


葉っぱがレースのように。

奥には庭園もあるのですが、ちょうど掃除の時期だったようで、池の水が抜かれていました。



楼閣もあります。
でも、ほんっとに蒸し暑くて、クーラーのない場所で座ってくつろぐ気分じゃないんだよね。


写真がボケてますが、ジャワフトモモの樹があって、赤い実がなっていた。
ジャワフトモモは、台湾で食べた「レンブ」という、あっさりした味の果物です。食べたーい!



魔除けのために折れ曲がった回廊が続く、かなり広い庭園。
カメさんは、甲羅干し。

黄大仙には占いの店が沢山あるらしいけど、よく調べていなかったので行かなかった……。


黄大仙駅のショッピングモールに入ってみた。
この飾りは、香港の寺院に吊り下げてあるあの巨大線香をイメージしたのね。
涼しくて生き返る~。
トイレも綺麗でよい!

九龍城の跡地、九龍寨城公園に行こうと思う。
黄大仙駅から一駅戻って、楽富駅から十分ほどで歩いて行けるらしい。

楽富駅に降りたのだが、「総合道」という道に出るのに迷ってしまった。
駅の出口がAとBしかないので楽勝だろうと思ったが、このあたりの土地は段差があるのか(?)すぐに出られず、駅直結の楽富プレイス(Lok Fu Place)というモールに入った。しかし、ここはとても広大で、正しい出口が分からなかった。たぶんこっちだろうと思って外に出たら、全然違う場所で、暑い中ぐるーっと回って「総合道」に出たので、かなり疲れた。最初から楽富プレイスのインフォメーションの人に聞けばよかったのに(夫が人に聞かずに「方角的にはこっちだと思う」とか言って全然違う道に出て途方にくれたので、私は「黄大仙からタクシーで行けばよかったのに……」とかなり不機嫌になってしまった。暑いと不和になるのです)。



いったん「総合道」に出たら、そのゆるやかな下り坂の道を、十分くらい。近いです。

九龍寨城公園の角は、九龍城広場というこれまたショッピングモールになっていて、カフェやケンタッキーなども入っていて涼めます。涼むことばかり考えているようですが。暑さってホント、人のやる気を蝕みますから!


ちなみにこちらのケンタッキーでは、牛丼が売ってます。確かに牛のどんぶりだけど。


近くの街並み。

昔、よく知らない頃は、もっと海の近くにあるのかと思っていたんです。漠然と。



緑あふれる公園があり、その中、九龍城があった場所が壁で囲まれて、中国庭園になってます。




入り口の碑と、ガイドブックふうの案内板もしっかりしている。



こういうものも遺跡になるんですねー。

昔を偲ぶパネルもありました。何でも思い出になっちゃうのね。



『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々』という本がうちにあるんですが、「違法建築のスラムで、建物と建物が繋がって迷路のようで、衛生状態は最悪。犯罪者や悪人の天国」という部分もあれば、わりと普通というか、みんなで団結し合ってコミュニティを作ってきた部分も、両方あって面白いと思いました。一家族一家族の暮らしがよく分かります。モグリの医者や工場、幼稚園まであったりして。
一番治安が悪かったのは、人口が一気に増えた1950-60年代だったそうです。


80年代に香港に行ったことがあれば、有名な市街地の上ぎりぎりを飛ぶ飛行機から見ることができたんでしょうね。
※九龍城は1987年に取り壊し計画が公式発表され、1993年から実際の取り壊しが始まった。



ひとり旅でやってきた青年も熱心に見ていた。

庭園の部分は、ごみも落ちていないし、実にきれいなのですが、しかしまぁ、ただそれだけではあります。気候が良ければ、のんびり休憩できていいと思うけど。夏は蚊がいる。




池のそばの木陰で休んでいた、白いランニング姿のおじいさん。
(この写真には映っていない)

静かに周囲に溶け込んでいたので、「人がいる」と認識してなかったので(目はやったはずなのに)かなり近づいてしまい、ちょっとびっくりした。
ただ見逃してただけ、と言えばそれまでだけど、おじいさんの雰囲気がとても静かだったので、不思議と印象に残って。

夫「あのおじいさんは昔、九龍城に住んでいて、気を消す技を身につけたんだよ……」
そうかも……。


反対側にある、乾(いぬい)門から外に出てみた。

帰りは近くにあるリーガル・オリエンタルホテルからタクシーを拾うといい、と前日調べていたが、乾門を出てすぐ左手にバス停があり、ちょうど「1」という二階建てのバスが来た。
これは一番有名な、ネイザンロードを北から南に走り、尖沙咀駅まで行く路線のはず、と夫が言うので、急いで乗ってみた。前払いで6HK$弱。


正直、また違ったらどうしようと思っていたが、二階の一番前の席からの眺めがとてもよかったので、乗ってよかった!
冷房が効いてないので暑かったけど。



これは太子駅の近くかな。


油麻地駅の近くのレストランに行こうと思っていたので、地図を見比べて、「Soy Street」というところで降りた(電光掲示板に、英語で「Next Stop...」と出るので分かりやすい)。

(つづく)

DAY4-2 常悦素食、女人街、何洪記、飛行機に乗り遅れかける
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