騎士団といえば! 藤本ひとみ先生の某騎士団シリーズが4月に復活するらしいんですが、いや、それは旅行とはまったく何の関係もないんですが、でも20年前にあの少女小説を読んでいた年増女子なら感慨があると思うんですが、えー何だっけ? テンプル騎士団はフランスで酸鼻をきわめる迫害を受けたことで有名です。
幸いにして、ポルトガルではそれほど酷い事態にならず、14世紀以後もポルトガル王室から代々の団長を迎え、「キリスト教修道院」として存続がゆるされたそうです。
「テンプル騎士団聖堂」は十六角形の建物で、12世紀後半、エルサレムの聖墳墓教会をまねて作られました。外観は飾り気のないずんぐりした塔ですが、内部に入ると天井まで金ピカで息を呑みます。
しかし、ここまで引っ張っておきながら、きらびやかな内部は写真撮影不可だったので、入り口からの写真しかありません! ごめんなさい!
円堂の回廊は、馬に乗りながらミサに参加できるよう(馬って…?)十分な広さがあります。壁画は寒い日に巡礼者たちが板を引き剥がして火にくべたりしたので(!)一部無くなっています。
再び外に出て、大航海時代の「マヌエル様式」の大窓。
よく観察すると、珊瑚やこんぶ(海草)のような造形が見つかります。
でも、濡れて、黒ずんで……それに、苔蒸していますね……。
エンリケ航海王子という、この後もよくお名前を聞く人物が団長だったときに、湯水のようにお金を使って、あちこち増築したらしいです。
修道士たちの部屋。窓の前に「腰かけ」があるのがいい感じ。
簡素な食堂。テーブルと椅子は新しい物だそうです。
食堂の入り口にある、「しーっ、静かに」の彫刻。
「パンの回廊」と説明された通路(ガイドブックでは「ミシャの回廊」)。
巡礼者や貧しい人にパンを配った、「パン部屋」がありました。
小雨が降り続いています……。
地下にも部屋があるそうです。
もう一度、テンプル騎士団聖堂の建物を眺めます。
右下に見えているのが、例のマヌエル様式の大窓。
トマールの街に出て、ナバオン川の近くのレストランでお昼を食べます。
晴れていれば、さぞかし美しい水辺の風景なんでしょうね……。ネットで検索すると、夏にポルトガルを旅行した方々の眩しい写真がたくさん上がっていて、「きー、いいね!」ってなります(笑)。
それはそれとして、「ナバオン」ってエキゾチックな響き。
このツアーは、パンは美味しいときと、そうでもないときで差があった気がします。
ここのパンはまあまあでした。
たとえば、切り分けられて、ずっとテーブルに置かれていたようなパンは、やっぱり固くて、パサパサしていました。日本だったら安いレストランでも文句が出るレベル……。
バカリャウ(干しダラ)、かなりの量です。
味が単調になるので、サラダを残しておいて一緒に食べるのがおすすめ。
トマールの街並み。すごく目立つ緑色の十字は薬屋さん?
野生の鳥なのに、この貫禄……。
トマールを出発して、ポルトまで行って泊まります。
次は、「ヨーロッパという大きな国の地方都市(ポルト)」。
(*1 『ユメミと銀のバラ騎士団』シリーズのこと。ストーリー的にかなり大詰めの状態で長期中断していた。今度こそ完結してくれるのか!? 今思えば、あの小説は、ヨーロッパの国や都市がたくさん舞台になっていたっけ。あれから20年、私はパリとかローマとかプラハとか、全然行ってないんだな……はは。モザンビークはあまり行きたくないけど……。
ちなみに、ツッコミどころ満載ながら私の一番お気に入りだったキャラクターは、フランス空軍のあの人w どっちかというと『マリナ』シリーズのほうが好きだったはずだけど、もう自分でもよく覚えてないな)
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